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開発ストーリー / 「フローパック®」の開発と量産

「モノづくり」の先にあるものを見つけろ 詰め替え用スタンディングパウチ「フローパック®」の開発と量産

スーパーや大型ドラッグストアの洗剤・化粧品コーナーに所狭しと並ぶ詰め替え用スタンディングパウチ。世界でも類のない「詰め替え文化」を象徴するこの製品群の普及を牽引したのが、藤森工業が開発・製造した注出口付詰め替えパウチ「フローパック®」である。フローパック®の成功によって、詰め替えパウチ市場で確固たるポジションを得たが、そこに至るまでには多くの社員の地道で、たゆみない努力と、新製品に懸ける情熱があった。

「これはおもしろい商品になる」限りなく広がる可能性を信じて。

「これはおもしろい商品になる」限りなく広がる可能性を信じて。

それは1995年のことであった。新事業企画担当が、注出口にチューブを付与したスタンディングパウチの形状に興味を持ち、すぐさま、製造元に連絡して情報を入手するとともに、数枚のサンプルを手に入れた。そして、サンプルを営業担当に回したのである。
スイスの包装材メーカーが特許を持つというそのパウチを見て、営業担当は「これはおもしろい商品になる」と、その無限の可能性を直感した。10年程前にドイツの展示会を視察した際に、欧州で芽ばえはじめていた環境問題への取り組みと、その対応製品として出展されていた詰め替え包装を目の当たりにしていたのだ。いずれは日本でも環境問題への意識と、詰め替え容器の需要が生まれる。そう感じていた記憶が蘇った。
パウチにチューブが付与されていれば、一滴も漏らさずに詰め替えることができるのではないか。詰め替え容器として、これに優るものはない。そう確信した営業担当は、戦略会議に諮ることを決め、その席で詰め替え市場の将来性と、同製品の優位性を滔々と説明した。そして、経営陣から理解を得たのである。
戦略会議の決定を受けて、営業担当は直ちに開発担当に稟議書を起案するよう依頼した。しかし、その稟議書は、特許料、機械への設備投資に加え、仲介商社へのロイヤリティーもあり、総額はかなりの額に膨れた。これでは採算が合うはずもなく、結局稟議書は上申されなかった。

まず売り先を見つけろ。取引の道を拓いた熱意と努力。

まず売り先を見つけろ。取引の道を拓いた熱意と努力。

稟議書の上申は不首尾に終わったが、それで諦める営業担当ではなかった。先行して設備投資をすることはできない。
だったらまずは売り先を確保すればいいのではないか。営業担当は開発担当を伴い、サンプルを抱えて食品メーカーや洗剤メーカーを駆け回った。しかし、担当者の興味はひいたものの、色よい返事を引き出すことはできなかった。とくに食品メーカーの反応は冷ややかだった。食品では衛生上、詰め替えなどありえない。この一言で営業担当はターゲットを一点に絞り込んだ。それが、わずかな数量だが詰め替え製品を販売していた、ある大手洗剤メーカーだった。
当の営業担当は営業第1部、つまり食品包装の部署に所属し、本来、洗剤メーカーは営業第2部が所管する。しかし、そうした垣根にはいっさい構わず、洗剤メーカーの近隣に住んでいた営業担当は朝一番で顔を出し、それから出社するという日々を重ねた。熱意と努力の甲斐あって、少しずつだが同社との関係は築かれていった。
そんな毎日を過ごしているうちに、ようやく追い風が吹いてきた。洗剤メーカーのお客さまセンターに詰め替え製品に対するクレームが月に100件以上も寄せられたのだ。「詰め替えづらい」「手が汚れる」「時間がかかる」といったクレームを受け、同社はパウチの再検討を始めた。そして、3種類の製品を検討しはじめたなかの一つが、藤森工業が目を付けていた製品だった。同社に呼ばれた営業担当と開発担当は、その場でサンプルを使って1滴の漏れもなく詰め替えをしてみせた。これに強い興味を示し、サンプル3,000袋を用いて社内モニター調査が実施されることになったのである。
この調査ではモニターの90%から高い評価を得ることができたが、同時に16項目に及ぶ要求品質も出された。そのうち上位3項目は、(1)手が濡れていても15秒以内に詰め替えができる、(2)一滴も漏らさない、(3)手で切れる、であった。すでにこの製品は手で切れる以外の条件はおおかた満たしており、同社内での評価も高まっていった。こうして取引の道を拓いた営業担当は、後を本来の所管部門である営業第2部に託したのである。

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ISO14001

藤森工業株式会社では、品質管理マネジメントシステムISO9001:2008を本社、研究所、支店、営業所、6事業所で、三重事業所でISO13485:2003(医療機器における品質マネジメントシステムの国際規格)、横浜事業所でISO15378:2011(医薬品向け一次包装材料に対する品質マネジメントシステム)を取得しております。環境マネジメントシステムISO14001:2004を本社、研究所、支店、営業所、7事業所及び関連会社(フジモリプラケミカル、まつやセロファン)を統合して認証登録しております。

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